「大型バイクの免許取得に挑戦してみたいけど、技能教習が難しそう」
と、なかなかあと一歩が出せない方が多いのが大型自動二輪の免許ですよね。
そこで今回は大型自動二輪免許の取得についてや、技能訓練についてをご紹介していきたいと思います。
これから大型自動二輪免許を取得したいという方や、興味がある方の参考になればと思います。
大型自動二輪免許取得とは
大型自動二輪免許には2種類の免許が存在します。
AT限定大型自動二輪免許と大型自動二輪免許です。
詳しくご紹介していきます。
①AT限定大型自動二輪免許
名前の通りオートマチック(AT)のバイク限定で、排気量の制限がなくあらゆるATバイクを運転する事が可能になります。
②大型自動二輪免許
オートマチック(AT)、マニュアルトランスミッション(MT)の両方全てのバイクを走行する事ができ、排気量の制限もなくあらゆるバイクの運転が可能となっています。
バイク好きならば1度は憧れる大型免許ですが、400cc以上のバイクに乗る事ができ、選べるバイクの幅が広がります。
大型自動二輪免許の取得方法について
免許取得には、2つの方法があります。
一般的な習得方法は教習所です。
「大型のバイクをうまく乗りこなせるな?」と不安な方も、教習所では1からしっかりと教えてくれますのでおすすめです。
また、一発で取れる自信があり時間や費用もかけたくないという方は、一発試験という手もあります。
双方を詳しく見ていきましょう。
①教習所
教習所に行きバイクの乗り方や運転技術を習い身につけてからバイクの試験を受けて、免許を取得する方法です。
大型バイクに乗ってみたくても不安だなと感じる方などには特におすすめで、1から大型バイクの技能や知識が学べます。
一般的には、教習所に通って免許取得を目指す方が多いかと思います。
②一発試験
教習所には行かず、免許を一発で取りに行く方法です。
運転免許試験場で学科試験や技能試験の両方を受ける試験で、教習所にかかる費用や時間がかからないのがメリットです。
しかし、難易度は非常に高く合格は難しいのであまりおすすめはできない取得方法です。
大型二輪免許の年齢制限
大型自動二輪免許試験の受験資格は、満18歳以上であることが条件になります。
オートマチック(AT)限定も同様です。
また視力が両目で0.7以上である事が条件で、それらをクリアしていれば受験することができます。
注意点としては、過去に取消処分等(ただし初心取消を除く)のある方は、受験前1年以内に取消処分者講習を受講しているだけでなく、欠格期間経過後でなければ受験することはできません。
また視力検査と一緒に色彩識別能力検査があります。
これは大型二輪免許の取得に限らず全ての免許取得において、信号機の色である赤・青・黄色が見分けられるかをチェックする検査です。
すでに普通自動車免許など他の免許を取得しているという方は、検査を免除されることがあります。
教習所、一発試験の費用や時間
各県や地域で異なり少し料金は変わってくるかと思いますが、おおよその費用を調べましたので、参考になればと思います。
また、免許取得までの時間も一緒にご紹介したいと思います。
①教習所費用
免許を全く持ってない方及び原付免許のみを持っている人は、マニュアルトランスミッション(MT)が約27万円、オートマチック(AT)はMTより約1〜2万円程安くなります。
また免許取得までに要する時間は、学科36時限で技能は26時限です。
教習所によってはバイクに慣れてもらう為に、ステップアップとして先に普通自動二輪免許を取得してくださいと言われることもあるようです。
初めて免許を取得するのが大型自動二輪免許だという方は、教習所に問い合わせてみたりホームページで確認する事をおすすめします。
また、普通自動車免許をすでに持っている方は、マニュアルトランスミッション(MT)が約20万円、こちらもオートマチック(AT)はMTより約1〜2万円程安くなります。
免許取得までに要する時間は、学科1時限で技能は31時限です。
②一発試験の費用
受験料は2,950円で試験車使用料は1,550円です。
そこから試験に合格すると、免許証交付料2,050円と取得時講習受講料15,900円がかかります。
一回で合格した場合、総額22,450円の費用が掛かります。
技能訓練の内容を紹介
バイク免許の教習はただ直線やカーブを走るだけでなく様々な路面状況に対応できるよう項目が定められています。
試験でも走行するコースの一部をご紹介します。
一本橋
長さ15mで横幅30cmの一本橋の板の上を、ゆっくり渡る練習で普通二輪免許では7秒以上の通過でOKなのですが、大型バイクになると10秒以上になります。
意外に7秒ではそこまで難易度は高く感じないのですが、10秒になると難易度がグンと上がります。
坂道発進
傾斜10%ほどの坂道で停止して発進するという練習で、1m以上後退でアウトになります。
大型バイクの場合だと車体が重くなりますが、トルクもあるので普通二輪バイクと比べて難易度もそこまでは変わらないと思います。
コツはバイクが走り出すまではリアブレーキを離さないことです。
元からリアブレーキはそんなに強くできていないので、少し吹かしめに発進すれば問題ありませんし、教官から注意されることもありません。
スラローム
5本のコーンの間を、大型バイクでヒラヒラと走行していきます。
これも普通二輪バイクと変わらず7秒以内で走行して抜けられればクリアとなります。
大型はトルクがあるのと重量が重いので、少し難易度は高いと感じる方が多いです。
急制動
大型バイクで時速40kmで走行しながら、決められた距離内で停止する練習です。
晴れの日は11m以内で止めなければいけないルールです。
普通二輪と同様の練習で、大型バイクの方が重いですがブレーキもしっかりしているので、難易度に大差はありません。
波状路
大型バイクの教習のみにある練習項目となり、突起のある鉄板の上を立ち乗りしながら走行する教習の事です。
これも時間の決まりがあり、5秒以上かけてゆっくり通過しないといけないのですが、意外にもそんなに難易度は高くないかと思います。
ただし、タイムを意識しすぎてゆっくり走りすぎてしまうと突起を乗り越えられず引っかかって転倒するかもしれないので気を付けなくてはいけません。
まとめ
今回は、大型自動二輪免許の取得についてや、技能訓練についてをご紹介していきました。
大型バイクの走行は慣れるまでが大変だとは思いますが、しっかりと教習所で1から学べば扱う事は難しくありません。
是非、これから取得を目指してる方や迷っている方は、チャレンジしてみて下さいね!